8th スタジオ・アルバム。
全8曲・約37分で、アルバムとしては短い方だと思う。前作と比べるとダークでエレクトロニックな方向に振れている。
今回特筆すべきことは、ダブステップへの傾倒という点になるのだろうか。……まあダブステップなんて言葉も、このアルバムをめぐるレビューで頻出しているのを見て初めて知ったようなものだけども*1。ジャンルの特徴としては、アーメンビート基調でドラムンベースの延長上にあるけれどリズムパート中心にリバーブが強くかかっているのが音を決定付けている――といったところか。
このアルバムも全体的にエフェクト効かせていて、いわゆるギターサウンドからは遠く離れている。M-2 なんかではギターも活躍してるんだけど、むしろリズムパートとして扱われてる感じだ。サウンドとしては、新しい…… というか、まさに2011年の音、といった印象ではある。Radiohead のアルバムとしては、毀誉褒貶ありそう? これを聴くと、“In Rainbows” がいかにポップだったかがわかる。雰囲気としてはどちらかというと “Kid A” あるいはトム・ヨークのソロ “The Eraser” に近いかな。
M-4 みたいなインスト曲でも Radiohead らしさというものがはっきり感じられるので、必ずしもトム・ヨークのヴォーカルだけが Radiohead を特徴付けているわけではないのだなと思った。それが何かうまく表現できないが……。
特に銘記しておく曲
M-1 “BLOOM”
M-2 “MORNING MR MAGPIE” この曲の音の組み立て方はすごく好き。構築的で、なおかつ非常にリズミカル。
M-3 “LITTLE BY LITTLE”
M-4 “FERAL” インスト。冒頭のところで毎回、びっくりしてしまう(音像的な意味で)。
M-5 “LOTUS FLOWER” トム・ヨークのファルセット全開。
Information
Origin : Abingdon, Oxfordshire, England
Founded : 1985
Current members : Thom Yorke, Jonny Greenwood, Ed O'Brien, Colin Greenwood, Phil Selway
Links
Official : http://www.radiohead.com/
MySpace : http://www.myspace.com/radiohead
Wikipedia : http://en.wikipedia.org/wiki/Radiohead
BBC Music : http://www.bbc.co.uk/music/artists/a74b1b7f-71a5-4011-9441-d0b5e4122711#p00g9q78
ASIN:B004NXYSI0