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 Demdike Stare “Testpressing #005, #006, #007” (2014, 2015)



Testpressing#007
Testpressing#006
Testpressing#005






 Demdike Stare が継続的にリリースしてきた限定EPのシリーズ。2013年の “#001” に始まり、2015年の “#007” をもって全7枚14曲で完結した。
 販促盤を装い “Testpressing” という名を付されたこのシリーズは、彼ら本来のスタイルを離れ比較的フロアを向いた作品群。全曲を総括して顧みても、その方向は概ね一貫している。これらが名前の通り音楽的な試行なのだとするならば、その目指したものは結局のところビートとその質感の追求にあったように思う。ノイズやドローンは相変わらず満ちているんだけど、一定の拍の上で強制的に共振させられ、ビートのなかに軒並み回収されていく、といった感じで、内省へ誘い込まれるようなことがない。不穏ではあっても、あくまでも律動や鼓動といった運動性が前景にある。
 シリーズ自体充分堪能できたけれど、こうしたわりと純粋といってもいい修練を経た今後の作品がどうなっていくかというのも、また期待感が募る。

 もっとも、Demdike Stare がこれら以前におこなっていたダーク・アンビエントサウンドこそ一般的にはエクスペリメンタルと捉えられるだろうものであり、硬質だけどコンスタントで明確なリズムに導かれるこのシリーズの方がまだしも聴きやすい。そういう点では、試行という意味が転倒してる感じはあるのだけど、彼らの本義がどちらにあるのかが明言されているということでもあるのだろう。



Testpressing #005 (2014)
 M-1 “Procrastination”  静的インダストリアル。
 M-2 “Past Majesty”  前傾リズムで、ロック的。……たしかに Ministry っぽい感じはある。
Testpressing #006 (2014)
 M-1 “40 Years Under The Cosh”  インダストリアル・ビートの奔流。
 M-2 “Frontin'”  一音一音が重め。
Testpressing #007 (2015)
 M-1 “Rathe”  前半わりとアンビエント/ドローン。後半は鋭利。
 M-2 “Patchwork”  ヴォイス・サンプルを交えたサウンド構成。





Demdike Stare
Information
OriginManchester, UK
Founded2009
Current members Miles Whittaker, Sean Canty

Links
Label  : Modern Love  http://www.modern-love.co.uk/

ASIN:B010CM4CAE, ASIN:B00N9LEBJ8, ASIN:B00N2I8HQG







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―Angela Mitchell