14曲70分という長大なアルバム。
M-1“Teen Age Riot”の静かな幕開けで始まり、全曲に渡って緊張が持続。M-8“Providence”というブレイクっぽい一曲や末尾に控えるTrilogyなど、全体構成もしっかりしている。
ジャケットは……ゲルハルト・リヒターか。Gerhard Richter “Kerze” (1983,1982)
こういうところのセンスは、サブカルの最良のものが表れていると言わざるを得ないな。
特に銘記しておく曲
M-1 “Teen Age Riot” キムのヴォイスから静かに始まる。“You're it” “No you're it” “spirit desire” “we will fall” 軽やかなギターを経てサーストンのヴォーカルへと。とてもきれいな曲。
M-2 “Silver Rocket” 鋭く、高速。
M-3 “The Sprawl” 疾走感。The Sonic Youth Information Database によると、ギブスンのあの「スプロール」から発想された曲らしい。……そういえばキム・ゴードンって、すごくモリイのイメージを感じる。
M-4 “'Cross The Breeze” 鳴動のようなリズム・セクションが好き。曲展開も良い。
M-9 “Candle” 佳麗なイントロ。
M-10 “Rain King” かなりハードな楽曲。音圧すさまじい。その上に、リー・ラナルドの淡々と力強いヴォーカルが流れる。
M-14 “Trilogy: z) Eliminator Jr.” 尖ってる。