ジャズ・ドラマーによるアルバム。アコースティック/エレクトロニック・ドラムの生演奏によってテクノやドラムンベースの機械的なビートを再現したような音楽。
サポート・パートとして Tim Lefebvre(ベース)・Jeff Babko(キーボード)・Troy Zeigler(エレクトロニクス)を加えた計4人によるインプロヴィゼーションを、そのままアルバムにまとめたもの。全30曲・トータル70分、各曲平均3分以下という内容。
短い即興曲を多数連ねたアルバムというのは、音楽のアイデア集といった感じであり、「実験的」ということばがふさわしい。ここでの試みは、いずれエレクトロニック・ミュージックのフィールドにも逆反映されていくような気もする。
エクスペリメンタルで短めの曲で構成されるアルバム…… っていうと、最近出た Aphex Twin “Computer Controlled Acoustic Instruments pt2” をちょうど思い起こす。曲自体はあのアルバムほどミニマルなものではないけれども、醸し出されるストイックな雰囲気が少し似ている。
なお、同時に “My Life Starts Now” というアルバムもリリースされていて、こちらはスポークン・ワードなども混ぜつつ、即興ではなく事前構築された曲を演奏した作品。
特に銘記しておく曲
M-2 “Hunter Thompson Is Watching”
M-10 “A Quote Machine”
M-12 “That DeeJay Chick Works at the Bank Now”
M-19 “Nice Job!”
M-23 “‘Betty, Will You Cancel My 8 O'clock?’”
M-28 “I Don't Care About the Money, It's You I Want”
Mark Guiliana
Information
Origin | : New Jersey, US |
Current Location | : New York, US |
Born | : 1980 |
Support members | |
Tim Lefebvre | : electric bass |
Jeff Babko | : keyboards |
Troy Zeigler | : electronics |
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