::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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.Electronica

 VILOD “SAFE IN HARBOUR” (2015)

最初に聴いたその瞬間に衝撃を受けるというより、聴き込むほどに味わいが増していくようなタイプの音楽。 ミニマル/エクスペリメンタル・テクノといったあたりに区分されつつ、ジャズという語を付した説明をいくつか見かけた。 自分としては、ビート・ミュージ…

 RP Boo “Fingers, Bank Pads & Shoe Prints” (2015)

1997年のトラック “Baby Come On” によってシカゴ・フットワークを創始したと言われる RP Boo の 2nd アルバム。新曲の他、1st アルバム “Legacy” 以前に制作されたトラックも収録されている。 ヴォーカル・サンプルが楽曲の大きな特徴。どの曲でも、印象的な…

 Tapes “No Broken Hearts On This Factory Floor” (2015)

ローファイなダブ/レゲエ/ベース・ミュージック。 シンセサイザーやドラムマシーンの音をカセットデッキで編集してトラックをつくっている、というのが特徴。 DJする際にも、2台のカセットデッキをエフェクターにつなげて、ターンテーブルDJと同じようなプレ…

 M.E.S.H. “Scythians +” (2014/2015)

インダストリアル〜ベース・ミュージック/ダブステップ。ディープで胸騒ぎのする音だけど、Arca のように “闇の中のゴージャスネス” といった雰囲気もある。ヴォイス・サンプルやリヴァーブの使い方がとくにそう感じさせるのだと思う。身体作用型ではなく、情…

 Moritz Von Oswald Trio “Sounding Lines” (2015)

ダブ・テクノ+アフロ・ビート・ドラム→ミニマル・エレクトロニック・ジャズ。 Basic Channel の創始者 Moritz von Oswald と、Sun Electric の Max Loderbauer、そこに Fela Kuti の Africa 70 でドラムを担当していた Tony Allen が加わったという構成。 ドラム…

 Jlin “Dark Energy” (2015)

1stアルバム。 シカゴのゲットー・ハウスに連なるサブジャンル、ジューク/フットワークに属する。 高速三連符リズムが最大の特徴。メロウ要素は少なく音としては硬質・無機的な方だけど、前傾的なビートであることで全体としてはむしろトライバルな印象につな…

 Ozy “Distant Present” (2015)

ダブ/アンビエント・テクノ。 4/4のテクノ・ビートだけでなく、ゆったりとグルーヴを効かせるディープなベースライン、あるいはミニマル寄りのダブ・ステップだったりと、リズムパターンは多様。けれど音像はどれも精巧で情景構築的という点で共通している。そ…

 ハイスイノナサ “reflection” (2013)

3曲入りEP。2013年リリース。“reflection” が採録されている。 1stフル “動物の身体” と比べるとエレクトロニカ方面へはっきり向かっていて、バンド編成ではあるにもかかわらずオーソドックスなフォーマットから離れた楽曲になっている。とはいえリズム志向…

 ハイスイノナサ “動物の身体” (2012)

2012年にリリースされた 1st フルアルバム。“地下鉄の動態” が採録されてる。 ヴォーカル曲が多い。 このアルバムにも先鋭性は充分に備わっているんだけど、どちらかというと「透明な声質のエレクトロ・ポップ」といった説明の方が当てはまりやすい。 それに…

 Mark Guiliana “Beat Music: The Los Angeles Improvisations” (2014)

ジャズ・ドラマーによるアルバム。アコースティック/エレクトロニック・ドラムの生演奏によってテクノやドラムンベースの機械的なビートを再現したような音楽。 サポート・パートとして Tim Lefebvre(ベース)・Jeff Babko(キーボード)・Troy Zeigler(エレク…

 Jack Dice “Sip Paint” (2014)

Type Records を主宰する John Twells (a.k.a. Xela) と、オークランドのヒップホップ・デュオ Main Attrakionz にマネージャー/DJとして関わっている Walker Chambliss の2人によるユニット。 2014年に Modern Love からリリースされた 2nd EP。全4曲および …

 Aphex Twin “SYRO” (2014)

最近、自分の入手する音源がCDからMP3へはっきり移行しつつあるんだけど、このアルバムについてはやっぱりCDの方が良いなぁ…って思う。というのは、The Designers Republic によるカバーアートがすばらしいので。アルバム製作に要した全費用を模したリストに…

 Vladislav Delay “Visa” (2014)

アンビエント/ドローン/ダブ。 メロディとかビートといったものはほとんどなくて。ではかわりに何があるのかというと、それはたぶん「音像」といったような語で表されるようなもの。音によって形成される情景。 そしてそこには、自然音とは異なる電子音であ…

 Ryan Teague “Block Boundaries” (2014)

すばらしいアルバム。 2014年アルバムランキングなどが自然と目に入ってきて、今年自分がどのようなものを聴いてきたのかを何となく意識させられる時期。押し迫る年の瀬になって邂逅したこのアルバムが、既着の候補をいきなり押しのけて上位ランクに登場する…

 2562 “The New Today” (2014)

トライバルなシンセサウンドが絡むインダストリアル・ダブテクノといった感じ。基本的に4/4ビート。最初聴いたあとしばらく時間おいて気に入ってきたアルバム。最近地下鉄乗ってるときよく聴いてるんだけど、周囲にノイズが満ちてるなかでもわりと骨格が伝わ…

 Andy Stott “Faith In Strangers” (2014)

4th アルバム。 インダストリアル/ダブ・テクノの潮流上にはあるけど、必ずしもすべて硬質な要素で構成されているというわけではなく、全体的には穏やかで流麗な雰囲気。それは、ダウンビートな曲が多いこと、柔らかいシンセ・サウンドの効果、そして何よりも …

 Arca “Xen” (2014)

2013年発表のミックス “&&&&&” https://soundcloud.com/arca1000000/uenqifjr3yua で話題になって、期待されるなかリリースされた 1st アルバム。あたらしいモード、という感じはたしかにする。硬質の高音にリバーブを潤沢に効かせてるのが特徴。この燦めく…

 Oneohtrix Point Never “Commissions I” (2014)

“Record Store Day 2014” の一環としてリリースされた EP で、2012〜2013年の間に別々のアート・イベントのためにつくった3曲のトラックを集めたもの。M-2 “Meet Your Creator” がとても良かった。 M-1 “Music For Steamed Rocks” ポーランドのクラシカル・コ…

 Akihiko Matsumoto “Metamemory” (2014)

0 アルゴリズムを用いた手法で制作されたエレクトロニック・ミュージック。 いまのところ CDによるリリースはなくて、bandcamp からのデジタル音源のみ発売。 +MUS http://plumus.tokyomax.jp/release/mus-012 1 “アルゴリズミック・デザイン” というのは、ち…

 Kidkanevil “My Little Ghost” (2014)

トイ・エレクトロニカ風味な音使い。環境音のような清純な素材を配列してつくられている。既知の音楽フォーマットに拠るというよりも、形式自体を新規に構築することの方を目指している、といった感じ。少し The Books っぽいところもある。Cokiyu など日本在…

 Millimetrik “Lonely Lights” (2014)

ex-Below the Sea の Pascal Asselin によるユニット。叙景的で透明感あるエレクトロニカ。シューゲイザーのような雰囲気もある。M83とか。Ulrich Schnauss っぽい感じも。ヴォーカル入りトラックもいくつか入っている。 Millimetrik Information Birth name…

 pattern repeat “(S/T)” (2014)

デンマークのダブテクノ・レーベル Echocord と Baum をそれぞれ運営するふたりが組んだユニット。 リヴァーブで歪められた音素材というのはそれ自体にも聴覚的な妙味があるけど、一方で、歪みの生み出す強弱はリズム要素としても機能していたりもするわけで…

 Baths “Ocean Death” (2014)

5曲入りEP。タイトルトラック “Ocean Death” がすばらしい。 M-1 “Ocean Death” ダンサブル。繊細なグリッチを伴う4/4ビートと、至福のヴォーカル・ライン。(女性ヴォーカルのように聞こえるけど、本人のファルセットらしい) 途中、ノイズのみが置き去りに…

 Brian Reitzell “Auto Music” (2014)

映画音楽プロデューサーとして活動してきたミュージシャンで、“Lost in Translation” など Sofia Coppola の一連の作品に参加。この “Auto Music” がソロとしてのデビュー・アルバム。Smalltown Supersound からリリースされた。もともとはドラマーで、90年代…

 Diamond Version “CI” (2014)

ドイツのミニマル/インダストリアル系レーベル Raster-Noton の創始者 Carsten Nicolai(Alva Noto)と Olaf Bender(Byetone)のふたりによるユニット。 曲調は幅広く、ゲスト・ミュージシャンも多様。ヴォーカルを伴う比較的ポップな曲から、ミニマルなグリ…

 Throwing Snow “Mosaic” (2014)

ポスト・ダブステップ……? 基本的にはベース・ミュージックだけど、ビートの種類は各曲でわりと幅広い。女性ヴォーカル曲が多いのも大きな特徴。 “The Tempest” のPVが映像としてなかなか刺激的だった。精霊と牧羊神? (角笛を持っているので、キャリバンでは…

 Ben Frost “A U R O R A” (2014)

インダストリアル/ノイズ/アンビエント。強力なビートと硬質な音響が特徴で、曲によっては相当なノイズがあふれたりするんだけど、一方で無音に近いような曲もたまに混ざっている。 M-6 “Venter” が白眉。Thor Harris(Guardian Alien)と Greg Fox(Swans)…

 Millie & Andrea “Drop The Vowels” (2014)

マンチェスターのインダストリアル/ダブ・テクノ系レーベル Modern Love で活躍するふたりのプロデューサー、Miles Whittaker (Demdike Stare) と Andy Stot によるユニット。自分たちの名前を女性名にもじった名義で組んでいる。2008年からユニット活動を開…

 Kangding Ray “Solens Arc” (2014)

疾走系ダーク・アンビエント・テクノ。 細かなリズム要素を伴って進行する4つ打ちビートが基軸。コズミックな環境要素と重低音シンセで音像効果がつくられている。 一方でビートレスな曲もわりとあって、アルバム全体で抑揚が構成されている感じ。 特に銘記し…

 Jon Hopkins “Immunity” (2013)

精巧に構築されててなおかつリズミカル、という感じのエレクトロニカがこのところ自分の好みなんだけど、このアルバムはそれにすごく当てはまっている。 ビート主導でフロア志向、なおかつ、ノイズやヴォイスの使い方がとても音響的。 きめ細かい加工と緻密…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell