::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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.Post Rock

 epic45 “may your heart be the map” (2007)

音楽が好きです。 ...このことは、いつだって完全な確信をもって言えると思っていた。 だけど自分の人生を振り返ってみると、音楽をほとんど聴かなくなっている時期もないわけではない。CDを買わなくなるという明確な変化はもちろんのこと、以前は家にいると…

 FRIDGE “THE SUN” (2007)

Adem Iihan, Kieran Hebden and Sam Jeffers. “Happiness”から6年振りのニューアルバム。5th。 Kieran HebdenがFour Tet名義やSteve Reidとのコラボレーションで精力的に活動してたのにFRIDGEだけ取り残されてたから、どうしたのかと思ってた。 全体的に、わ…

 Battles “Mirrored” (2007)

1st。 今までのEPと比べるとわりと聴きやすくなってるかも。音の構成はかなり複雑だけど、強いリズムによって全体が激しく牽引され、目眩く怒濤の情景に溶け込んでいく。テクニックを身に付けた上で先鋭性へ関心を向け、かつ実験的過ぎないようにまとめる能…

 jesu “CONQUEROR” (2007)

2nd。 Napalm Death などを経由してきた人が中心メンバーらしい。ぜんぜんそんな雰囲気を感じない音。たしかにメタルコーナーで売られてたし、CDDBでのジャンル表記もMetalだったけれど。でもこれを聴いて思い浮かべるのはシューゲイザーかポストロックだと…

 huntsville “for the middle class” (2006)

ノルウェー。インスト。フリー・ジャズの系譜かと思う。パーカッションがやたら細かく、後ろの方で常に轟いている。その他の楽器もどれかひとつが前面に出ているのではなく、さまざまな音が蜃気楼のように揺らめき積み重なっている感じ。それらすべてを、とど…

 reigns “styne vallis” (2006)

UK。2nd。繊細で叙情的な光景に、ささやくようなヴォイスを混じらせ、儚い中にも芯がある音。 M1 “Tha Lost Black Mass Footage” 控えめにドラマチック。 M3 “Volcanoes of Taiwan” 美麗なピアノ。 M6 “Chambers” ピアノを基調に、その他さまざまなサンプリ…

 PHELAN SHEPPARD “HARPS OLD MASTER” (2006)

2nd。State River Widening の Keiron Pheran と David Sheppard の二人による別ユニット。ジャケットのイメージがそのまま表現されている感じ。エレクトロだけでなくて、生楽器も豊富に使用されている。静穏で、繊細。これは夜に属する音。 M-2 “BROKEN IN …

 TRISTEZA “EN NUESTRO DESAFIO” (2006)

DVD付ミニアルバム。1曲あたりの時間が短い。前作“A CORORES”と比べると全体として少しアンビエント寄りかも。 [CD] M-3 “ORGAN MELTS YOU” M-5 “SWOOP ME UP” M-7 “RUDIGOS DE MAR” M-9 “EN NUESTRO DESAFIO” 付属のDVD。ツアー時に撮られた映像を編集して…

 epic45 “slides” (2004/2006)

2004年の3rdの再発。2005年ツアーEP“Long Walks”の4曲がボーナストラックとして収録されている。ギターのきれいなインスト。そろそろ夏も終わって秋に入っていく、という季節に合っている。真夏の音ではない。 M-2 “Slidin' On Yr Knees” M-3 “Looking Down …

 凛として時雨 “Feeling your UFO” (2006)

とても微妙! 鋭利で攻撃的なギター・サウンドと、ハイテンションな男女ツインヴォーカル。全編通して超高音ヴォイスがひたすらシャウトし続ける。ギターの切れ味に疑問の余地はないが、微妙なのはこのヴォーカルと、言語感覚。ものすごく熱唱されているのに…

 tunng “comments of the inner chorus” (2006)

2nd。フォーク・エレクトロニカ。生楽器+エレクトロ+コーラスというつくりは変わってないけど、1stの方が曲調がもっとフォーク/トラッド寄りだったと思う。 M-2 “woodcat” M-3 “the wind up bird” M-5 “stories” これおもしろい。少し斬新。 M-7 “man in the …

 té “言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。” (2006)

インスト。2ndシングル。4曲入り。 タイトルはいつも通りの路線。全角できっちり30文字。かぎ括弧でハイライトを当てられる単語。独特の美学で徹底してる。なのに今回はM-4だけこの規則を少し逸脱する。30文字という長さはそのままに、文ではなく単語の羅列…

 CHEVREUIL “CAPOËIRA” (2006)

フランス。4th。インスト。タイトルが音をひとことで説明できてる。この言葉そのままのイメージが目に浮かぶ。温もりなし。変則ビートで繰り広げられる無機的な応酬がひたすらストイックに続く世界。なんかもう重いとか低音とかそういうレベルではない。粘性…

 Loka “Fire Shepherds” (2006)

Jaga Jazzistに似た印象もあるけど、全体的にもうちょっとスペーシーで壮麗な雰囲気。ジャズという感じではないな。音のつくられ方はブレイクビーツの手法による。 M-1 “Safe Self Tester” 途中で展開が変わる。 M-5 “Beginningless” M-6 “Tabernacle part 1…

 epic45 “drakelow ep” (2006)

“Drakelow”というのは、イギリスの Worcestershire にある廃墟で、全長3〜5マイルほどのトンネル。1940年代に秘密軍事工場としてつくられ、冷戦期には核シェルターとして整備されていたらしい。(現在ではガイドツアーで見てまわれるようなのだが。)そんな…

 MOGWAI “Mr Beast” (2006)

5th。前作からだいぶ間が空いてるみたい。ヴォーカル曲もあるし、日本語のポエトリー・リーディング入った曲もあるけど。インスト曲の方が良いな。 M-1 “Auto Rock” きれい。少しずつ盛り上がっていくところが、朝焼け、といった感じ。予兆的。 M-2 “Glasgow …

 always the runner “an august golf” (2005)

LAのバンド。1st。ヴォーカル入りの曲もいくつかあるけど、基本的にはギターインスト。 M-3 “i thought i'd find you here” M-6 “should a bear interrupt your picnic” M-7 “something important happened in falls church” 最初はヴォーカルも入ってるけど…

 65daysofstatic “The Fall of Math” (2004)

2nd “One Time For All Time”(20051109)が良かったのでこれも聴いてみたいと思ってたんだけど、なかなか入手できずにいた。ところがこの前タワレコ行ったらけっこう置いてあったので即購入。なんかそこそこ大量に入荷したみたい。2ndの日本流通ではいろい…

 saxon shore “THE EXQUISITE DEATH OF saxon shore” (2005)

3rd。去年の年末に出されて、なかなか評判の良いアルバム。全編通して、夢見心地に。 M-1 “the revolution will be streaming” 最初の数秒で確信、その数十秒後には全面降伏。これは...ちょっと涙出そうになるな。と(冷静に)思いながら聴いた。 キーボード、…

 godspeed you! black emperor “YANQUI U.X.O.” (2002)

カナダのバンド。ポストロック関連でしばしば見かける名前だったので、聴いてみた。people for audio、Detwiije あたりに近い音。というかそれらに影響与えたのがこっちなのだな、とわかった。曲はダーク、シンフォニック。静謐から始動し、不穏な抑制を経て…

 DIEFENBACH “RUN TRIP FALL” (2004)

2nd。3rdと違ってインスト曲が多い。歌詞カードも付いてないし。2ndと比較すると、3rdでヴォーカルに対する関心がいかに高まったかがよくわかる。このアルバムではまだヴォーカル曲よりもインスト曲の方が良い出来だと思う。 M-1 “DADA VADER” 低音で押し進…

 TRISTEZA “A COLORES” (2005)

ギターインスト。イントロから一瞬にして惹かれてしまう曲がいっぱいある。クリアなツインギター。心地よくメロディアスで、起伏に富む展開。聴いてるうちに音に掴まれ、情景に溺れていくような感じ。演奏してる方も、ひたすら内省的に音に耽っているのでは…

 explosions in the sky “how strange, innocence” (2000)

1st再発。セルフライナーによれば、バンド結成7ヶ月目で制作されたアルバムで、それまではスタジオに入った経験すらなかったと。リマスタリングされているとはいえ、さすがに初々しい音。だけど、音の展開は複雑。逆に言えば、これだけ若い時期にこんなに複…

 Diefenbach “Set & Drift” (2005)

デンマークのバンド。3rdアルバム。大絶賛されたという1stから音がだいぶ変わっているらしく、1st好きな人からはあまり肯定的評価を受けていないようだけど。このアルバムから聴き始めた身としては、ふつうに良いと思いました。1stなんかもう入手できないだ…

 TRACER AMC “FLUX AND FORM” (2004)

最近、同じような音ばかり聴いている。 Tracer AMCの1st。2ndがすばらしかったので、1stも買ってみた。2nd同様、基本的にギターに重点の置かれたサウンド。ツインギターのそれぞれがくっきりとした旋律を奏でてメロディアスな情景を構築、徐々に盛り上がるリ…

 65daysofstatic “One Time For All Time” (2005)

UK、シェフィールド。重いグルーヴ。そこにピアノが絡んできたり、壮麗なシンセが拡がったり。強弱の効いた展開。曲間はスムーズにつながっていて、全体としてひとつの情景が形成されている。スリーヴには何かメッセージというかマニフェスト的なものが載っ…

 Tera Melos “(S/T)” (2005)

あーいいなーこの音。Tracer AMCに近い。ハード、激しく移り変わる展開。リズムは複雑。それでいて盛り上がるところはちゃんと盛り上がる。 スリーヴは全体的に怖いし。アルバムタイトル無いし。曲名は“melody 1〜8”だし。味も素っ気もない。*1音聴かないと…

 TRACER AMC “ISLANDS” (2005)

全曲インスト。眩惑的で、壮大。ドラマチック。いくつもの楽器が積層する多重な情景。音数は多く、深みがある。その中心はギターサウンドで、それはシューゲイザーを経由したノイジーな轟音だったり、そうかと思えばクリアに響く清涼な音色だったりして、さ…

 Below The Sea “BLAME IT ON THE PAST” (2005)

こんなにいいバンドなら、この前来日したときライヴ行けばよかった。家で聴いてるだけでも、身動きできなくなるぐらい浸ってしまうというのに。これを生で聴いたらどうなってしまうんだろう。ギターもしくはピアノが奏でる、透明で広がりのある世界。力強い…

 TYONDAI BRAXTON “HISTORY THAT HAS NO EFFECT” (2002)

BATTLESのTyondai Braxtonのソロ。ジャズ・ミュージシャンAnthony Braxtonの息子。名前からしてアジア系かと思ったけど写真見たらそうでもなさそう。コネチカット州出身だって。(公式ページ:http://tyondai.jmzrecords.com/)アートワークもたぶん自分でや…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell